ドローン完成検査で止まるのは違反ではありません。
包括許可や飛行ログがあっても、説明が揃っていないと検査は進みません。
「許可は取っています」が通じない日があります。
――止まるのは飛行ではなく、説明です。
完成検査で止まることがあります。
飛ばしたことではありません。
写真の出来でもありません。
説明が揃っていないことです。
四万十川流域の谷で撮った一枚
高知の現場は谷が深い。
四万十川流域のようなV字谷では、
地上から全体が見えません。
だから上から撮る。
一枚で進捗が分かる。
若手が飛ばす。
問題なく撮れる。
きれいな写真が残る。
現場では何も起きません。
問題は数か月後です。
完成検査の席。
その写真が机に置かれます。
検査官が聞きます。
どの許可に基づく飛行ですか。
その高度の根拠はどこですか。
即答できますか。
少しでも止まると、検査は長引きます。
包括許可があっても止まる理由
1年の包括許可がある。
だから大丈夫。
谷ではそう簡単ではありません。
斜面に沿って機体が進む。
地面との距離が広がる。
操縦者は高度を守っているつもり。
でも地表から150mを超えていないと断言できますか。
谷風があります。
吹き上げがあります。
突風があります。
違反かどうかの話ではありません。
説明できるかどうかの話です。
検査で見られるのはここです
見られるのは許可番号だけではありません。
申請内容と現場が一致しているか
飛行ログと写真が合っているか
誰が説明しても同じ答えになるか
こう言われることがあります。
フライトログを出してください。
その場で出せますか。
担当者が不在でも説明できますか。
止まれば、検査は延びます。
追加資料を求められます。
写真一枚の話が、
会社の管理の話になります。
完成検査で実際に止まる場面
・ドローン完成検査で「どの許可か」と聞かれて答えられない
・包括許可があるのに高度の根拠を示せない
・飛行ログと写真の時系列が合わないと言われた
・操縦者が不在で説明が止まった
・谷地形で150m超過を指摘された
止まる会社の共通点は「飛ばした記録」ではなく「説明の順番」が揃っていないことです。
失うのは罰金ではありません
怖いのは罰則ではありません。
検査が2時間延びる
発注者の心証が悪くなる
「管理が甘い」と見られる
点数には出ません。
でも次の案件で効きます。
飛ばせる会社は増えました。
説明を揃えられる会社は多くありません。
ここで差が出ます。
内製か外注かの分かれ目
基準は一つです。
別の社員が同じ説明をできますか。
操縦者がいなくても答えられますか。
飛行計画は整理されていますか。
ログは保存されていますか。
説明の順番は決まっていますか。
整っていれば内製は合理的です。
整っていなければ、
責任を分ける選択もあります。
最後に、5分だけ確認してください
完成検査を想定してください。
一人が検査官役。
一人が説明役。
こう聞いてください。
この写真の適法性を説明してください。
途中で止まるなら、
リスクは飛行時ではありません。
検査の席で顕在化します。
いま撮っているその一枚。
半年後、
別の社員が同じ説明をできますか。
そこが分かれ目です。
FAQ
Q. 包括許可や飛行ログがあれば完成検査で止まりませんか?
A. 許可やログがあるだけでは不十分です。申請内容・高度の根拠・写真との整合性を、その場で一貫して説明できなければ検査は止まります。

