DIPS独自機体登録で差戻し――その機体、飛ばせませんでした

山間部の建設現場で作業員が机上のモニターでドローンの測量データを確認し、谷に架かる橋梁工事エリア全体の施工状況と地形を遠隔管理している様子
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DIPSで独自機体登録をしたら、差戻しが続きました

DIPS(無人航空機の機体登録や飛行許可申請を行う国土交通省のオンライン申請システム)で、
独自機体登録を行ったところ、差戻しが続きました。

県内の測量会社の話です。

今年、米国製のLiDAR搭載機を導入しました。

山間部でも安定する。
データ精度も高い。
夜間案件にも対応できる。

社内ではそう見ていました。

登録

DIPSで独自機体登録を進めます。

現場担当が仕様書を見ながら入力しました。

数日後。

差戻し。

「GNSS喪失時の挙動を具体的に」

書き直します。

再提出。

また差戻し。

「通信断絶時の制御内容を補足してください」

着工10日前

夜間飛行が必要な案件でした。

許可が下りません。

工程表が会議室の壁に貼られています。

「外注に回すか」

しばらく誰も話しません。

外注

外注に切り替え。

1案件、約180万円。

新しい機体は倉庫にあります。

導入から一か月。

数か月後

別案件でヒヤリ事例。

事故には至りませんでした。

報告が必要になります。

保険会社からの質問。

「通信断絶時、どのモードへ移行しますか。」

元請からの質問。

「この機体を選定した理由は。」

担当者は仕様書を開きます。

ページをめくります。

しかし、言葉が出ません。

その後

独自機体登録の内容を最初からやり直しました。

GNSS喪失時は、ATTIへ移行するのか、RTHへ移行するのかを明記。

通信断絶時は、何秒後に自動帰還するのかを具体的に記載。

フェールセーフの発動条件を秒数まで整理。

想定落下リスクの前提を書き直し。

再提出。

今度は通りました。

DIPS独自機体登録で差戻しになりやすいポイント

DIPSで独自機体登録を行う場合、次の点で差戻しになることがあります。

  • GNSS喪失時の制御挙動が抽象的
  • 通信断絶時の処理が「自動帰還」だけで終わっている
  • フェールセーフ発動条件が秒数で書かれていない
  • 落下危険性評価の前提が不明確
  • 構造図と記載内容が一致していない

最後に

導入したばかりの機体でした。

登録で差戻し。

外注。

沈黙。

説明できなければ。

飛ばせません。

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