ドローン期限切れ飛行の落とし穴|10台超で必ず起きる管理崩壊

山間部の建設現場で作業員がドローンを飛行させて地形を測量し、タブレットやモニターで取得データを確認しながら施工エリアの状況と安全管理を共有している様子

ドローンの期限切れ飛行は、「うっかり」ではありません。
台数が増えたときに必ず起きる管理崩壊です。



高知の山間部。
砂防ダム。森林測量。
V字谷。突風。湿気。

現場は緊張しています。
ですが、現場を止めるのは風ではありません。

登録期限や保険期限が切れた機体です。

目次

10台を超えると、人の注意では回りません

3台、5台までは回ります。
担当者が覚えていられるからです。

10台を超えた瞬間、崩れます。

・登録の期限日
・保険の満了日
・包括申請の対象機体
・定期点検の実施日

全部が別の日です。

DIPSの画面には「期限間近」が並びます。
ですが、画面表示と倉庫の実機が一致しているとは限りません。

どこかで一つ、抜けます。

これは注意不足ではありません。
仕組みの問題です。

ドローン期限切れ飛行で何が起きるか

ドローン 期限切れ 飛行が発覚したとき、起きることは決まっています。

・現場が止まります
・発注者へ報告します
・元請へ説明します
・社内で調査します
・再発防止策を提出します

その日の夕方、社長が説明することになります。

止まるのは飛行ではありません。
次の工程です。

こうして期限切れ飛行は起きます

ある日の朝。

予定機が故障します。
予備機を倉庫から出します。

その機体。

包括申請に追加していない。
保険は昨日で満了。
登録更新も未確認。

DIPSでは別の機体が有効表示のまま。

現場は気づきません。
飛ばしてしまいます。

あとで聞かれます。

なぜこの機体を飛ばしたのですか。

ここで言葉に詰まると、
現場の空気が変わります。

ドローンの期限切れ飛行は、
飛ばした人の腕の問題ではありません。
確認のやり方の問題です。

【こんな状況があるなら要注意】

・予備機を急きょ出したとき、包括申請対象か即答できない
・保険満了日を一覧で即提示できない
・DIPS表示と実機が一致しているか毎回確認していない
・10台以上を1人で管理している

一つでも当てはまるなら、
期限切れ飛行は時間の問題です。


今日、これだけ確認してください

担当者がいなくても示せますか。

登録は有効か
保険は今日有効か
包括申請の対象か
点検は終わっているか

DIPS画面と実機番号が一致していますか。

迷わず出せますか。

少しでも止まるなら、
今は偶然で回っているだけです。

必要なのは「気をつける」ではありません

台帳を増やすことではありません。

更新が終わっていない機体は飛ばせない。
照合が済むまで離陸しない。
機体変更時は必ず申請確認する。
移動したらすぐ記録する。

やらないと飛ばせない状態にすること。

「気をつける」で守れるのは5台までです。

FAQ

Q. ドローンを期限切れのまま飛行させた場合、どうなりますか?
A. 発覚時点で現場停止、発注者報告、社内調査、再発防止策提出が発生します。操縦者個人の問題ではなく、会社の管理責任として扱われます。

最後に

期限切れ飛行は、うっかりではありません。

台数が増えたのに、
確認方法が増えていないだけです。

登録は有効ですか。
保険は有効ですか。
包括申請の対象ですか。

いま、即答できますか。

止まる前に整えてください。

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